2016年02月14日

【スピンオフ】魔道士「僕のお嫁さんを召喚するよ☆」【バレンタイン】

魔道士「僕のお嫁さんを召喚するよ☆」のバレンタインスピンオフです。





町娘「薄力粉と、チョコレートパウダーと…よし」

私はその日、街にチョコレートケーキ作りの為の材料を買いに来ていた。
もうすぐバレンタイン。やはり、日頃お世話になっている魔道士さんの為にお礼をしなきゃ。

町娘(しばらく作ってなかったけど、ケーキ作りは結構得意なのよね!)

町娘(私のケーキを食べたら、魔道士さんきっと…)


魔道士『アハーン町娘ちゃん…とろけるようにスウィ~トなケーキだね。まるでキスのようだ…』キラリン


町娘「……」

町娘(…って、そんなの期待してないし!! あぁもう、魔道士さんに感化されておかしくなってるわ!!)ブンブン



町娘「只今戻りました~」

魔道士「Oh…」ズーン

町娘「…魔道士さん?」

魔道士「あ…。チャオ☆ 町娘ちゃん帰ってたんだ」

町娘「ちゃんと私は挨拶しましたよ~」

魔道士「アハ、ゴメンゴメ…あれ、その手に持っているのは……」

町娘「あ…」

ケーキ作りの材料を見られてしまった。でも、魔道士さんはバレンタインの日くらい知ってるだろうし、隠さなくていいか。

町娘「バレンタインにはチョコレートケーキでも作ろうかと思って」

魔道士「……ワオ」

何だろう? 魔道士さんの笑顔がヒクついているような……。

町娘「あ…もしかして、チョコレートケーキ嫌いでした?」

魔道士「まさか★ そうかぁ、町娘ちゃんのチョコレートケーキ楽しみだなぁ~♪」

町娘「そうですか」

気のせいだったようだ。私はとりあえず材料をしまうことにした。


魔道士「……これは参ったぞ」

魔道士「バレンタイン…それは正しく危険日 ~デンジャラスデー~」



>その日の夜…


魔道士「ご馳走様…」

町娘「あら…おかず、多かったですか?」

珍しく魔道士さんが夕飯を残した。

魔道士「ゴメンね、ちょっと間食しちゃったものだから…。あ、明日食べるからしまっておいて」

町娘「わかりました」

魔道士「それと明日は出かけるから、お昼におにぎり1個作っておいて」

町娘「それだけじゃ足りなくないですか? お弁当作りましょうか」

魔道士「いや、いいからいいから! それじゃ、仕事に戻るね!」ソソクサ

町娘(…様子が変ね。間食しすぎたのを気にしてるのかしらね?)



>翌日


町娘(仕事済んじゃった。魔道士さんの昼食作りがないから、今日はいつもより動いてないかも)

魔道士「ただいま~」

町娘「お帰りなさ…って」

魔道士さんは汗だくになって帰ってきた。

町娘「何やってきたんですか魔道士さん!?」

魔道士「アハ~ン、ちょっとね。それよりもお風呂に入りたいな☆」

町娘「あ、はい。すぐ沸かしてきます!」

魔道士「急がなくていいよ★ あと、明日からしばらくお昼空けるから、おにぎりお願いね!」

町娘「わ、わかりました」

町娘(何かハードな仕事でも入ったのかしら…心配)


そして魔道士さんの言った通り、魔道士さんは家を空けることが多くなった。

魔道士「行ってきます☆」

町娘「行ってらっしゃい」


町娘(いつも汗だくで帰ってきて、一体何の仕事かしら。食欲も前より落ちたみたいだし…でも聞いても教えてくれないのよね)

町娘(何か、この家にずっと1人ってのも何か、こう……)

町娘「………」

町娘(べ、別に寂しくないし! しばらく楽ができると思っておけばいいのよ!)





>そんなこんなでバレンタイン当日…


町娘「これでよし、っと」

ケーキが焼きあがった。あとはデコレーションするだけだ。

町娘(どうデコろうかなぁ。魔道士さんセンスいいから、格好悪くはしたくないわね)

町娘(……バレンタインだし、やっぱりハート?)

町娘(…いやいやまさか!! そんなハートとかまるで私が魔道士さんのこと)ブンブン

コツコツ

町娘(ん? 足音?)


魔道士「…」コソコソ

町娘(あ、魔道士さん帰ってきたのか。でも、ただいまも言わないでコソコソして、どうかしたのかしら?)

魔道士「……」ブルブル

町娘(何か怯えている? 何をそんなに……ん、足元にあるあれは……)


…体重計?


魔道士「……」ソロー

魔道士「……」

魔道士「グッ……」

町娘「?」

魔道士「Great Success…! ダイエット成功だぁ~…!」グッ

町娘「…魔道士さん?」

魔道士「Ohhhhh!?」ビクウウゥッ

町娘「!?」

魔道士さんは体重計から飛び跳ねるように落ち、尻餅をついた。

町娘「ご、ごめんなさい驚かせて…。ところで、そのー…ダイエットって」

魔道士「オゥノオオオォォ!!」

町娘「え? あのー…」

魔道士「ごめんなさい! 仕事と嘘ついてダイエットしてました! 本当にごめんなさい!」

町娘「……え?」





町娘「…つまり、数日前に体重を計ったら増えていたと」

魔道士「Oh…それでバレンタインを迎えたら間違いなく、元通りのおデブのブーちゃんじゃないかアハーン…」

町娘「それならそうと言って下さったら、野菜多めのメニューにしたり協力したのに…」

魔道士「恥ずかしくて★」キャッ

町娘「女子か!!」

魔道士「そんなこと言ったら町娘ちゃん、気を使ってチョコレートケーキ作るのパスしちゃいそうじゃない」

町娘「だからってこんな短期間での無理なダイエットは…」

魔道士「町娘ちゃんのケーキ、食べたかったんだもん☆ お陰で2キロも落とせたよ♪」

町娘「あーはいはい」

町娘(全くもう、無茶する人なんだから…)

魔道士「チョコレートのいい香りが漂ってるね~。よーし、今日はお気に入りの紅茶を淹れよう!」

町娘「…魔道士さん。かっこいい体型を維持するのも大事ですけどね」

魔道士「ン?」

町娘「その…女の子は、あまり放っておいたら…駄目、ですよ」ゴニョゴニョ

魔道士「町娘ちゃん? ゴメンね、よく聞き取れないよ」

町娘「~~っ…あぁもう、何でもないです!! もうすぐ出来ますから、大人しく待ってて下さい!」

魔道士「What!? 何で怒られてるの!?」


ともあれ…


魔道士「絶品だなぁ★ 口の中で甘いチョコがとろけて、スウィ~トな気分になれるよ♪」

町娘「そうでしょう? 自信あったんですからね」フフン

魔道士「こんなに美味しいケーキなら毎日のように食べたいけど…それは我慢だね」

町娘「ダイエットするの大変ですからねぇ」

魔道士「いや…そうじゃない」

町娘「え?」

魔道士「バレンタインにしか食べられないからこそ…町娘ちゃんのケーキは、特別なんだから」

町娘「」

町娘「」ボッ

魔道士「今日は特別なケーキを堪能するぞ~♪」

町娘(魔道士さん、カッコつけて言ったの!? 天然で言ったの!? あああぁぁもう!!)

魔道士「どうかした、町娘ちゃん?」

町娘「何でもありません!!」


とにかくダイエットもケーキも大成功。
今日はハッピーなバレンタインとなりました…。


町娘「ところで体重増えたって、何キロ増えてたんですか?」

魔道士「恥ずかしいけど…0.5キロ」モジモジ

町娘「たったそれだけで!? 結果的に1.5キロ痩せてるじゃないですか!?」

魔道士「まぁでもチョコケーキ食べて増えると思うし…って、どうしたの?」

町娘(まずいまずい…あと何キロか痩せられたら私と体重が並ぶわ……よし、一杯食べさせよう!!)

魔道士「アハーン…? な、何か不吉な予感…☆」



Fin



あとがき

チャオさんがチャオって1回しか言ってなry
家事スキルの高い町娘ちゃんならケーキとか作っちゃうだろうなぁ。チャオさん体重増加が心配だなぁ。って感じでスピンオフssの内容は迷いませんでしたね。
posted by ぽんざれす at 10:00| Comment(0) | スピンオフ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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