2016年02月14日

【スピンオフ】その他ss【バレンタイン】

アンケートでランク外になった作品+アンケート開始時期には完結していなかったssのバレンタインネタを一挙放出します
投票上位3作品のよりは短いですけど、全部マトモに書いたらリア充にあてられて死んじゃいますから~

下のss名をクリックすれば、そのssのネタまで飛びますよ~
(スマホ版の誤タッチを考慮して行間明けました。スクロール大変でしょうがご了承下さい)

勇者「もう勇者なんてやめたい」

勇者の娘「お父様の仇を討ちます」

魔術師「勇者一行をクビになりました」

姫「王子の代わりに戦う使命を負った」

姫「魔王子との政略結婚」

王子「囚われの姫君に恋をした」

女勇者「勇者よりも、お姫様になりたかった」

魔女「不死者を拾いました」

魔姫「捕まえてごらんなさい、色男」

奴隷少女「私を、守って下さい…」執事「それが貴方の願いならば」

乙女ゲープレイヤー「魔王を攻略しよう」

神様「勇者も魔王もいなくなった世界で」

勇者「パーティーでのカーストが最下位でつらい」






勇者「もう勇者なんてやめたい」

勇者(クッキーを作ったけど…)モジモジ

暗黒騎士「ん? どうかしたか?」

勇者「い、いえ、何でもありません…」

暗黒騎士「そうか」

勇者「……」モジモジ

勇者(渡す勇気が出ない…。暗黒騎士様そもそもお菓子とか嫌いかもしれないし…うぅ、何で事前に聞かなかったのかしら。それにお菓子が好きだとしても、私の手作りなんか私なんか)ウジウジ

暗黒騎士「おい」

勇者「ひぅっ! は、はいっ!?」ビクッ

暗黒騎士「…さっきから待っているのだが、もしかして無いのか?」

勇者「……はぇ?」

暗黒騎士「そうか。お前のいた国ではバレンタインが存在しなかったか」

勇者「!!」

勇者「あ、ありますぅ! どうぞっ!」バッ

暗黒騎士「有り難く頂こう。待たせた分、期待は膨れ上がっているぞ?」ニヤ

勇者「だ、駄目ですっ! わ、わわ私なんか」

暗黒騎士「阿呆」コツン

勇者「ひゃんっ」

暗黒騎士「卑下するな。……お前は俺の妻なのだから」

勇者「…!」ドキッ

暗黒騎士「さて…ふむ、見た目はいいな」

勇者「……」ドキドキ

暗黒騎士「では頂くかな…」

勇者「………」ドキドキドキドキ

暗黒騎士「…それとも紅茶を淹れてからにするか」

勇者「……」シュン

暗黒騎士「なんてな」パク

勇者「!」ビクッ

暗黒騎士「美味いぞ」

勇者「!!」パアアァァッ

暗黒騎士「喋れ」コツン

勇者「はうっ」

あげたもの→手作りチョコチップクッキー(形は硬派に丸型)



勇者の娘「お父様の仇を討ちます」(1/2) (2/2)

魔姫「さて、選びましょう。まぁ、このお店有名店だし、ハズレはないと思うけどね~」

令嬢「……バレンタイン、やらないと駄目なんですか」

魔姫「何言ってるのよ、アンタ奥さんでしょ。こういうイベントはきちんとこなしなさい」

令嬢(ああぁ…何か気が乗らない)



王子「やぁ暗黒騎士! 今日はバレンタインだね!」

暗黒騎士「あぁ。…まぁ、あいつはこの手のイベントは苦手そうだしな」

王子「ほう? それは貰えなかった時の言い訳かな~?」

暗黒騎士「!! 馬鹿を言うな、そんな予防線など張るか!!」

王子「そうだよね~、いやいや楽しみだねぇ」

暗黒騎士(この野郎)


>夕飯時

令嬢「……」

暗黒騎士「……」

令嬢&暗黒騎士(切り出しにくい……)

令嬢(怯んではいけないわ! 私は勇者、私は勇者…)ゴオオォ

暗黒騎士(な、何だ!? 眉間にシワを寄せて…)

令嬢「これっ!」ヒュッ

暗黒騎士「!?」パシッ

令嬢「ちょ、チョコ…です」

暗黒騎士「あ、ありがとう」

暗黒騎士(一瞬、ナイフを突きつけられたのかと思った…)


>翌日

暗黒騎士「王子、令嬢にチョコを貰ったぞ」

王子「……」ズーン

暗黒騎士「? どうした」

王子「魔姫さんからチョコを貰ったんだけど……」

暗黒騎士「おぉ、良かったじゃないか」

王子「それと同じもの…3幹部達も持ってたんだよね……」ズーン

暗黒騎士(義理か……)


悪魔「美味いな~」

猫男爵「あぁ、美味い。…義理でも貰えるだけ有り難いな」

呪術師「どうせ独り身ですよ、ヒヒヒ…」

あげたもの→有名ブランドのウイスキーチョコ




魔術師「勇者一行をクビになりました」

魔王「独身男の口にチョコレートが詰め込まれる事件が相次いでいるだと!?」

魔術師「ひえぇ…このバレンタインの日に、なんて事件が…」

悪魔「たっだいま~」バッサバッサ

魔王「悪魔王様! 大変です、国中でチョコレート窒息事件が相次いでいるそうで…」

悪魔「あぁ、それ俺様」

魔王「……はい?」

悪魔「魔術師ちゃんにお菓子貰っちゃってさ~、しかも手作りの!」

魔術師「ぁ、悪魔さぁん、あまり見せびらかさないで下さいよぉ~」アワアワ

悪魔「俺様は世界で最も愛する魔術師ちゃんにバレンタイン貰ってチョオオォ~幸せだけどォ~」

魔術師「も、もー」

悪魔「そんな愛する女の子からチョコを貰えない気の毒な喪男が、国中に沢山いるだろォ?」

魔王「…ほう」

悪魔「そんな喪男の為に悪魔王様から幸せお届けェ~♪ 俺様とっても国民想いィ~」

魔王「…なるほど。国民への愛をチョコという形で表現したのですね」

魔術師「絶対違いますよ!?」

悪魔「魔術師ちゃんとちゅっちゅして魔力は有り余ってたしィ~。ねー、魔術師ちゃぁん?」クネクネ

魔術師「だから、言わないで下さいよぉーっ!」

悪魔「愛し合っていることを公表することが、そんなに恥ずかしいか?」キリッ

魔術師「あっ…あぅっ、えっと…」

悪魔「……なあぁんつってえぇ!! 恥ずかしがり屋な魔術師ちゃん、キャ・ワ・ウィ・ウィ~ッ! 今夜の俺様のちゅっちゅは、チョコレート味だぜェ?」

魔術師「も、もぉーっ!」


>一方…

オークA「あ、暗黒騎士様…」

オークB「この想いは秘めておくつもりでしたが…フヒッ」

オークC「悪魔王様に後押しされたので…これを」

暗黒騎士「…媚薬の香りがするな?」

オークA「これも悪魔王様に頂いたもので、フヒッ」

暗黒騎士「あの野郎…!!」

あげたもの→ハートのトッピングシュガーが可愛いチョコマフィン




姫「王子の代わりに戦う使命を負った」(1/2) (2/2)

「飴売りさんてかっこいいよね~」
「ねー、気さくで明るいしね~」

キャイキャイ

姫「……」



姫「まぁ飴売りは私に惚れ込んでいますから、心配はないでしょうけれど…」

獣人「手作りチョコの材料を揃えました姫様」

姫「こういうイベントの日くらい力を入れませんとね。誰が渡すものよりも美味しいチョコを差し上げます」


>で……

姫「……」

獣人「ぐっちゃぐちゃですね姫様」

姫「味も甘ったるいし!! 何で! 本の通りに作ったのに!」

獣人(…手先も不器用だからな姫様は)



姫(こんなチョコ渡せないわ…やっぱり市販のものを買いに行こう)トボトボ

キャイキャイ

姫「ん?」

飴売り「ごめん、受け取れないよ」

「えぇー、どうしてですかーっ」

飴売り「本当にごめんな。その…好きな人からのチョコしか受け取らない、って決めてるんだ」


姫(飴売り……)

翼人「おや姫様」バッサバッサ

姫「げ!」

飴売り「姫さん! …あ、その手に持ってるのはもしかして!!」

姫「~っ!! 駄目です、これ失敗チョコで…」

飴売り「姫さんの手作りかぁ」ヒョイパクッ

姫「あっ!!」

飴売り「…甘くて美味いな~♪ 俺、これくらい甘いのが好きだわ~」

姫「え……っ」

飴売り「貰ってもいいの? 姫さん」

姫「こ、こんなので良いのなら…」

飴売り「姫さんがせっかく作ってくれた本命チョコを『こんなの』って言っちゃダ~メ」

姫「そ、そんな…気を使ってくれなくても、別に…」

飴売り「あ、『本命』は否定しないんだ♪」

姫「~っ……、き、斬る!」ダッ

飴売り「いやーん、捕まえてみて~♪」ダッ

翼人「相変わらず仲のよろしいことで」

あげたもの→形は悪いが味はスイートな手作りチョコ




姫「魔王子との政略結婚」(1/3) (2/3) (3/3)

>厨房

魔王子「姫様~♪」

姫「きゃっ! ま、魔王子様、入ってきたら駄目ですっ!」

魔王子「な~に言ってんの。期待してるんだから、サプライズなんてしようっても無理無理~♪」

姫「も、もー。知らないフリをしていて下さい!」

魔王子「いいよ、俺は座ってるから気にしないで。俺の為のチョコを作ってくれている姫様の姿をじっくり見ていたいんだ~」

姫「そんなこと言われたら集中できないじゃないですかぁ…」モジモジ

魔王子「集中されたら俺、姫様の心を独占しているチョコに嫉妬しちゃうよ!」

姫「何をおっしゃっているんですか~…もう」

魔王子「いいからいいから♪」

姫(もう…そうだっ)

姫「魔王子様、チョコを固める前に味見して下さいませんか?」

魔王子「ん、いいよ。モグッ…うん、いい味だと思う」

姫「本当ですか?」

魔王子「うん、甘くて――……」

姫「――」チュッ

魔王子「……」ポカン

姫「本当だ…甘くていい味ですね♪」

魔王子「……」

姫「魔王子様?」

魔王子「んもおおおぉぉ、姫様の意地悪ぅーっ! 姫様の顔まともに見れない、恥ずかちぃーっ!」ダッ

姫「あらら…。でも、後は出来上がってからのお楽しみですよ、魔王子様♪」

あげたもの→特大ハート型スイートチョコ




王子「囚われの姫君に恋をした」

王子(今日はバレンタイン。姫様はバレンタインなんか知らないだろうとあまり期待していなかったが…何をしているんだ、姫様は)

姫「……」

姫(よくわからないけど、今日はバレンタインという日らしいです。そしてどうやらバレンタインとは、好きな人にチョコをプレゼントする日)

姫(世の女性たちは手作りチョコに気持ちを込めているとか…なら、私も! これの為に本も買いました!)

姫「セアアァッ!」バキィ

王子(えええぇぇ、カカオ粉砕して何やってるの姫様!? …ん、手に持っている本は…)

“カカオからチョコができるまで”

王子「……」

王子(一般的なお菓子作りの本じゃなくて、そっちの方法かよ!? いや嬉しいけど、嬉しいけど……)

姫「よいしょ、っと」

王子(職人が使うようなでっけぇ釜とかよく用意できましたねえええぇぇぇ!?)

姫「ひぃ、ひぃ、ふぅ」

王子(そりゃ熱いし重いし大変だよね! 姫様汗ダラダラじゃんか! えっ、俺このまま黙って見てるべき!?)

姫(やっぱり混ぜるだけで大変だわ…よし、ここは魔法で…)

姫「トルネード!!」

ビュンビュンッ

王子(すっげえええぇ、チョコの竜巻ができてるううぅぅ!!)

姫「よし出来た! 型に入れて…完成! よし鍋を洗いましょう」ヨッコイショ

王子(すげぇ…チョコを貰えることもそうだけど、この過程に感動したよ俺は……)


>で

姫「王子様、チョコレートです! どうぞ!」バッ

王子「ありがとうございます! 嬉しいなぁ!」ニコニコ

王子(うーん、ちょっと苦いかなぁ。でもビターチョコだと思えばイケるな)

姫「…」グゥー

王子「…姫様も食べます?」

姫「は、はい、では! もぐっ…うえぇ、苦くて美味しくないですね~」

王子「そ、そうですか? 姫様は甘い方が好きですか?」

姫「自分が食べて美味しくないものをあげるなんて…。ちゃんと味見すべきでした」シュン

王子「…姫様、来月にはホワイトデーっていう、男からお礼を返す日があるんですが」

姫「はい?」

王子「その日は一緒にお菓子作りましょうか。俺、結構自信ありますよ?」ニコッ

姫「…!」

姫「は、はい! 教えて下さいね、王子様!」ギュゥ

王子(めでたしめでたし、っと)

あげたもの→カカオから作ったほんのり苦いチョコ




女勇者「勇者よりも、お姫様になりたかった」

>街

勇者(精霊にあげるチョコを買いに街まで来たけど…)

キャイキャイ

勇者(チョコを求めて、どこの店でも女の子達が賑わっている…)

勇者(こういう女の子だらけのお店入ったことないから、入りずらいなぁ…)

精霊「ゆーしゃっ♪」

勇者「わわっ、精霊!?」

精霊「黙って出掛けたから、追いかけてきちゃった♪ それにしても今日は街が大盛況だね~」

勇者「そ、そうだね」

勇者(そうか精霊はバレンタインを知らないのか…)

精霊「ていうか、何か隠密行動? そんな大きな帽子かぶって…」

勇者「な、何でもない! それより買い物してくるから、待ってて精霊!」ダッ

精霊「あ、うん」


勇者(精霊の好きそうなチョコは…これがいいな! バレない内に買って、戻るっ!)ダッ


勇者「精霊!」

精霊「あ、お帰り。欲しいもの買えた?」

勇者「はい、これ! 精霊に!」

精霊「ありがとう。…チョコレート?」

勇者「きょ、今日はね…。その…女性から男性に、チョコを贈る日だから」

精霊「わあぁー、このチョコ可愛い。流石勇者、センスが可愛いっ!」ギュゥ

勇者「わわっ、人前で飛びつくな…」

パサッ

勇者(ああああぁぁ帽子が落ちたあああぁぁ)

「おや勇者様、ご機嫌よう」
「本当だ勇者様だ。おや、その子は?」

勇者(うわああぁ)

精霊「えへへ~。勇者にチョコ貰ったの♪」

勇者(ちょおおぉぉっ!! 精霊にバレンタインの意味説明しとくんだったあああぁぁ!!!)

「おやおや勇者様もバレンタインですか。もしかして、親戚の子ですか?」

精霊「えぇーと……」

勇者「……」グッ

勇者(何、コソコソしてるのよ私…。精霊は私の王子様じゃない!)

勇者「私の、彼氏です!」

「えっ」

精霊「…っ、うわあぁ、勇者あぁ~っ!」ギュウゥ

勇者「わわっ!」

精霊「俺のこと、皆に彼氏って…ありがとう、本当ありがとうぅ!!」

勇者(…噂が広まるだろうから、これからが大変ね…。でもま、いっか)

あげたもの→動物型チョコ




魔女「不死者を拾いました」

不死者(ん…何か甘ったるい匂いが…)

魔女「……」グツグツ

不死者(おぉツボの前で何かやってる。いかにも魔女、だな)

魔女「うぅーん…」ペロッ

不死者(味…を見ているのか? 何をやっているのか気になるところだが、声をかけて邪魔しちゃ悪いしな)

魔女「あぁーっ!!」

不死者「えっ?」

ドカアアアァァン

魔女「ケホケホッ。う~…。わぁん、ベタベタぁ~!!」

不死者「大丈夫かお嬢ちゃん」

魔女「わわっ、不死者さん!」

不死者「…って、これチョコか? 一体どんなチョコ作ろうとして…」

魔女「え、ううぅ…」グスッ

不死者「わわ、泣くなって! まずチョコまみれの体洗ってこいよ、な!?」ポンポン

魔女「ひっく、ひっく…今日は、バレンタインだからぁ…」グスグス

不死者「……あ、そうか」

魔女「魔女の間に伝わる、とっても美味しいチョコを不死者さんに食べてもらいたくて…でも、でもぉ…」グスグス

不死者「……」

不死者「どれ」ペロ

魔女「ひゃんっ!? ふ、ふ、不死者さん!? い、いい今ほっぺ…」アワアワ

不死者「あぁ…確かにスゲぇ美味い」

魔女「」ボッ

不死者「…けど全部舐めるのは流石に卑猥だからな。惜しいが、洗い流してきな」

魔女「は、ははははい!」

ピューッ

不死者「ツボに残ってら。ん…美味い」ペロ

あげたもの→とろけすぎる程とろける生チョコ




魔姫「捕まえてごらんなさい、色男」

勇者「今日はバレンタインだよな~」ニヤニヤ

ハンター「気持ち悪いぞ勇者。それに魔姫に貰えたとしても義理だぞ?」

勇者「義理で結構! 俺は魔姫さんに頂けるものなら何でも有り難く頂く!」

ハンター「あーそうかい…」

猫耳「うにゃー……」

ハンター「ん、どうした?」

猫耳「魔姫ってお菓子作りに関しては壊滅的なんだよね~…。噛んだ瞬間、口の中に広がる生焼けの食感…あぁ思い出しただけで気持ち悪いや」ブルブル

ハンター「……」

勇者「そっかぁ、あの完璧な魔姫さんにも弱点ってあるんだ~。そういう所あっても可愛いよな~」ホンワカ

ハンター「お前は盲目的信者か!」


魔姫「皆ぁ~」

ハンター「げ、来た」

勇者「魔姫さ~ん! 待ってましたよ~!! さぁラブミープリイイィィズ!!」

猫耳「うにゃー……」

魔姫「はい、いつもご苦労様。3人同じものだから喧嘩するんじゃないわよ」

ハンター「…市販のチョコだな?」

魔姫「あら、その反応。さては…猫ぉ~、私の失敗談でも話してたんでしょ!」

猫耳「ふにゃーっ、ごめんごめん魔姫許してーっ!」

魔姫「もう。お菓子作りは下手だって自覚しているから、下僕を労う日に作ったりしないわよ」

勇者「俺はちょっと残念……あ、いやいや、魔姫さんが俺の為に選んで下さったんだものな! 有り難く頂きます」ハハー

ハンター「ちょっと待て、まずは下僕にツッコめ」

猫耳「にゃあ。包装が可愛くて開けるの勿体無いねぇ」

魔姫「あら、いいとこに目をつけたわね猫。チョコは市販のものだけど、包装したのは私よ」

ハンター「ほう」

勇者「えっ」

猫耳「にゃー♪ 流石魔姫、センスいいねぇ~」

勇者「あぁーっ、俺ろくに見ないで開けちゃったよ! ハンター、取り替えてくれーっ!」

ハンター「…嫌だと言ったらどうする?」

勇者「土下座でも何でもするからぁ~っ!!」

ハンター「わかったわかった。英雄にそんなことさせられるか…」

勇者「ありがとう、ハンター様ぁ!」

猫耳「勇者は騒がしいにゃー」

魔姫「ま、喜んで貰えて何よりよ。これからも奉仕宜しくね♪」

あげたもの→包装が可愛いオレンジ風味トリュフ




奴隷少女「私を、守って下さい…」執事「それが貴方の願いならば」

犬男「で、そこに生クリームを加えてだな…」

媛「こう…ですか?」

ガチャ

執事「おや、厨房にお揃いで…」

雉娘「ああぁーっ!」

執事「?」

猿少年「ウキーッ、執事は厨房立ち入り禁止!! シッ、シッ!!」

媛「ご、ごごごめんなさい執事さん! い、今は駄目なんですぅ!」

執事「? お嬢様がそうおっしゃるのでしたら。では失礼致します」

犬男「あー、サプライズがバレるとこだったな」

媛「…うぅっ」ポロポロ

雉娘「お嬢様、どうしたの!?」

媛「執事さんを傷つけちゃったかもしれない…。私、私ぃ…」グスグス

犬男「だだ、大丈夫だから! アイツそんなんで傷つく程繊細じゃねぇし!」

猿少年「それよりもホラ、美味しいケーキ作って喜ばせてあげよう! ほら、バナナ使えば絶対美味しくなるから!」

媛「はい…」ズズッ



媛「し、しし執事さん!」

執事「如何致しました、お嬢様」

媛「これっ、ケーキです! ば、バレンタインの!!」

執事「バレンタイン。……あぁ、確か地上の世界の行事でしたね。時代と共に廃れたとの事ですが…」

犬男「犬キィーック!」ドカッ

執事「つっ、何ですか犬」

犬男「お嬢様の様子を見ろっ!!」

媛「ううぅ…地上の世界のイベントなんて、やっぱり、やっぱりぃ…」グスグス

執事「…申し訳御座いません、お嬢様。バレンタインの意味を、たった今思い出しました」スッ

媛「ほぇっ。…し、執事さん……」

チュッ

媛「」

執事「お嬢様のお気持ち、身に余る程の光栄。…しかしこの行事、女性の方から想いを告げさせる点が気に入りませんね」

媛「」

執事「ですから私の想いは唇に込めて……お嬢様?」

媛「」

犬男「大変だーっ、不意打ちのキスでお嬢様がフリーズしたぞォーっ!」

執事「お、お嬢様! 呼吸が止まっている…ここは人工呼吸を!」

雉娘「トドメ刺す気かっ!」

媛(し、幸せぇ~……)ホヤァン

あげたもの→使用人に助けてもらいながら作ったチョコバナナケーキ




乙女ゲープレイヤー「魔王を攻略しよう」

乙女(右スティック回転、左スティック回転、次は…)

ゲーム機<「大成功、ヤッタネ!」

乙女「よし、チョコ作りゲーム成功! 早速配るわ!」ガッツポーズ

魔王「ゲームに熱中しているのか。全く、俺を目の前にしてけしからん奴だな」

乙女「今日は大事な日ですから!」

魔王「ゲームもいいが…。乙女、この世界では今日はバレンタインというものらしいな。当然、期待して良いのだろうな?」

乙女「いいですけど…期待していると口にすると、余裕がないと思われますよ?」

魔王「バレンタインはギャルゲーでしか知らんのだ、多少期待することを許せ」

乙女「仕方ありませんね。では少々お待ちを」



魔王(部屋に入ってなかなか戻ってこんな)

乙女「大変お待たせ致しました、ご主人様」

魔王「メイドか。そうか、今日は奉仕に積極的ということか」ニヤリ

乙女「こちら、ご主人様の為にご用意させて頂きました」

魔王「ふむ、チョコレートアイスか」

乙女「命名“乙姫特製・この氷は百年の想い、貴方の気持ちでチョコっと溶かしてシャーベット”です」

魔王「あ? 貴方の気持ちでチョコっと…?」

乙女「乙姫特製・この氷は百年の想い、貴方の気持ちでチョコっと溶かしてシャーベット、です」

魔王「お、おう? まぁ、頂こう」シャキッ

乙女「……」

魔王「うむ。濃厚なチョコが口の中に広がる。冷たくてさっぱりしていて、口触りも良い」

乙女「クール担当、乙姫ですから。アイスに関しては自信があります」

魔王「そうだな。店に出しても恥ずかしくないレベルだ!」

乙女「そうですか。ではお店に出します」

魔王「何ぃ!?」

乙女「冥土屋で1週間バレンタイン期間なので、各自メニューを考えておくよう言われていたんですよね」

魔王「だが、それはさせんぞ」

乙女「はい?」

魔王「これは俺のみに許された特別なシャーベットだ。他の客に出すなどと、許さんぞ」

乙女「…ふふ、そうですね。では別のメニューを考えておきましょう」

魔王「お前、その余裕…さては、俺がそう言うと予測していたな?」

乙女「えぇ、勿論ですとも」

魔王「流石は百戦錬磨の乙女ゲープレイヤーだ。男の属性を見極め、台詞を引き出すとは…侮れんな」

乙女「買い被りすぎですよ。貴方をよく見ているから、わかるんです」

魔王「この俺を手玉に取れるのは、どの世界を渡り歩こうがお前だけだろうな。だが、忘れるなよ」ツンッ

乙女「!」

魔王「この俺も…お前を攻略中なのだからな」

乙女「…ふふっ」

ゲーム機<「大成功、ヤッタネ!」

あげたもの→乙姫特製・この氷は百年の想い、貴方の気持ちでチョコっと溶かしてシャーベット




神様「勇者も魔王もいなくなった世界で」

少女「困りました」

神様「何を困りました?」

少女「悩みの性質上、神様に聞かれてはまずいことでして」

神様「では質問致します。私の助力なくして解決するお悩みでしょうか?」

少女「…いえ、解決しませんね。すみませんでした」

神様「謝る必要など御座いません。心に秘めておくこともまた1つの手段。如何致します?」

少女「話しておこうと思います」

神様「はい、お聞きしましょう」

少女「今日はバレンタインなのです」

神様「なるほど。世間から隔離されてなお、世間の風潮に流されるとは貴方らしい」

少女「ですが問題がありまして。私は神様の助力なくしてチョコレートを入手することができないのです」

神様「なるほど。では私の気持ちをお話し致しましょう」

少女「神様のお気持ち?」

神様「私はどのような形であれ、貴方からお気持ちを頂けるだけで嬉しいのです」

少女「…気持ち……」

神様「失敬。“気持ちを渡す”のは困難なことであると失念しておりました」

少女「困りました」

神様「では質問致します。貴方は私にどのようなチョコレートを渡したいのでしょうか」

少女「えーと…」

神様「味と形をよく想像してみて下さい」

少女「……はい、想像しました」

神様「では」ポンッ

少女「それは…私が想像していたチョコレートそのものです」

神様「はい、貴方の想像を具現化致しました。これを貴方からのチョコレートとして受け取りましょう」

少女「いいのでしょうか。神様が出されたチョコレートを神様に渡すなんていうので」

神様「その不安は私への気遣いの現れです。私はそれが素直に嬉しい」

少女「それでも答えが欲しいのです。神様は、味に満足頂けるのか」

神様「ご心配なく。私は嫌いなチョコレートなどありませんよ。それに貴方の気遣いが上乗せされ、特別なものとなるのです」

少女「そのお言葉で安心しました。神様に相談して良かった」

神様「それは良かったです。そうだ、ひとつ言い忘れておりました。チョコレート、ありがとうございました」

あげたもの→シンプルなブラックチョコ




勇者「パーティーでのカーストが最下位でつらい」

勇者(神界の騎士さん、喜んでくれるかなぁ)ドキドキドキドキ

神界の騎士「勇者~っ! チョコくれ!」

勇者「いきなりですね!?」

神界の騎士「そりゃ今日はバレンタインだし? 勇者からチョコ貰えないなら、お兄さんいっそ催促しちゃおうかな~って」

勇者「心配しなくても、ちゃんと用意してますよ。ハイ」

神界の騎士「マァ可愛らしい。あれか? 魔法使いとかに、流行りの店教えてもらったの?」

勇者「いえ、その…。手作り…です」

神界の騎士「うっそ、マジで!? お兄さん感激しちゃう!!」

勇者「気に入って頂けて何よりです」モジモジ

神界の騎士「あ~ん」

勇者「…え?」

神界の騎士「食わせて。ほら、あ~ん」

勇者「え、ええぇ!?」

神界の騎士「俺と勇者は一心同体だろ~?」

勇者「い、今は違いますよ~っ!」

神界の騎士「ほらほら、そういうプレイだと思ってやってみて」

勇者「余計やりにくい!?」

神界の騎士「じゃあ~…口移しとか」

勇者「あぁん、手で許して下さぁい!」

神界の騎士「お、食べさせてくれるのか~♪ あ~ん…」

勇者「あ~ん…」

神界の騎士「ぱくり」

勇者「!!!」

神界の騎士「わっり、勇者の手も食べちゃった。相変わらず小さい手だな~」スリスリ

勇者「きゃっ、もっもう、神界の騎士さんたら…」

>一方…

踊り子「今日はバレンタインだけど…」

僧侶「あげる予定はありませんねー…」

魔法使い「ああぁもーっ、何で私ら女3人でチョコ食べてるのよーっ、悲しい! 悲しすぎるわ!!」

あげたもの→つぶつぶイチゴの生チョコレート(手作り)






あとがき

当初予定していたネタをぎゅっと縮小したものですが、ssって本来こういうものなのではないかという気がしないでもない(遠い目

カップリングごとに違うチョコの個性を考えるのも楽しかったです。
何というか全てのカップルが尊くて泣けます。皆幸せになってしまえばいいんだよ!!
posted by ぽんざれす at 10:02| Comment(0) | スピンオフ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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